| 削減コスト試算が初めて示される
さらに今回の報告書では、どの程度のコストをかければCO2をどれくらい削減できるかを次のように明示している。温室効果ガスの排出への課税や、排出量取引などの政策をとって、CO2を1トンあたり約50米ドル(約6千円)の価格をつけて排出量を減らすようにすれば、2030年時点で、2000年には430億トンだった排出量が140億〜230億トン削減でき、100米ドルなら170億〜260億トン減らせると試算。排出量が伸びる分は相殺され、現状以下にまで減らせるとした。
そんな中、ベケット英外相と会談した麻生外相は、「米国・中国・インドも加わった実効性ある枠組みが必要である」と指摘。また、英政府の依頼により、ニコラス・スターン元世界銀行上級副総裁がまとめた報告によれば、温暖化対策を講じない場合の経済的損失は、世界の国内総生産(GDP)の5〜20%になると試算がされている。
2007年6月、ハイゲンダム・サミットと2008年に日本で開催される主要国首脳会議では、地球温暖化対策への取り組みがメインテーマとなる。温暖化対策を早急に講じることが最も必要であり、もはや一刻の猶予もないことが現実である。
(自治労市職現業評議会・事務局長 玉田) |